鍛造のスペシャリストインタビュー

鍛造職人の想い

兵庫県姫路市のシンエイコーポレーションでは、高品質な鍛造加工製品を低価格・短納期でご提供しています。こちらでは、当社の鍛造職人へのインタビューをご紹介します。

一つひとつが違うから難しい、おもしろい

鍛造によってつくられる製品は、自動車部品や航空機部品など多岐にわたります。これらの鍛造製品はすべてオートメーションでできるものではありません。当社の鍛造加工では型打鍛造(エアスタンプハンマー)を用いますが、これを正確に操り、製品を完成させるには必ず職人の“手”が必要になります。

工業用部品では、似たような形状の部品が多くあります。しかし、それらは一つひとつが異なるもの。形状が異なれば、エアスタンプハンマーの打ち方も微妙に変わります。この微妙な差が完成度を左右します。これは長年鍛造に携わった者だけがわかる「感覚」かもしれません。飛び散る火の粉や手に伝わる感触、音の響きなどを頼りに、一つひとつの製品にとって最高の状態を探るのです。

職人によって製品が変わる、その日の天候、あるいは気分によってですら製品が変わるのが鍛造です。だから、難しいですし、同時におもしろいのだと思います。

「安全」より大切なものはない

鍛造を行う際には、材料を1000℃以上の高温に加熱します。当然ながら、これは非常に危険な温度。ヘルメットとフェイスガード、グローブで最低限の防護をしているものの、完全に危険から身を守れるわけではありません。実際に、熱間鍛造で鉄を鍛える際にはスケール(薄い酸化鉄)が生じ飛散するなど、常に危険がつきまといます。

実際、まだ駆け出しの職人だったころには、スケールでのケガや火傷は何度となく経験しました。そういったなかで学んだものも少なくありません。鍛造職人の商売道具は身体そのものですから、今はこうしたリスクをできるかぎり排除するため、常に安全に気を配っています。「安全第一」と言いますが、逆に、安全より大切なものはない、と言い聞かせて仕事を行っています。

明日はもっといい製品がつくれるように

鍛造の一番の特徴は、鍛え分子を凝縮させることで強靭な耐久性を持たせられること。これによって鋳造や削りだしとは段違いの品質を生み出すことができます。こうした鍛造製品は、私たちが触れる様々な工業製品に用いられています。

大きな衝撃に耐え、継続的な摩耗にも耐える鍛造製品は、私たちの生活を支える縁の下の力持ち。普段、目に見えることはありませんが、今日もどこかで自分の手から離れた製品ががんばっているはずです。小さなことかもしれませんが、こうしたことで社会に貢献できることを職人としてとても誇らしく思います。

職人になって決して少なくない年月が過ぎましたが、鍛造の道に終わりはないと感じています。まだまだ修行の身として、明日は、そして次のひとつは、もっといいものをつくれるよう、これからも精進していきたいと考えています。

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